中国語学習のヒント第3弾。今日は苦労して習得した「巻き舌」の悲しい行方について書きます。
なんとか、ボソボソと籠もる音でごまかしながら(笑)、使えるようになった巻き舌ですが、その後の台湾での生活の中で、あっという間に消え去っていきました。
広い広い中国本土でも、同じ普通語にしても北部と南部の人の発音はかなり違い、南部に行けば行くほど、巻き舌はなくなります。そして、緯度的にはかなり低い台湾。巻き舌はほぼ誰も使いません!!
台湾に行った当初は、やっと中国語が話せる!話さないとサバイバルしていけない!と思い、自分なりに「正しい」中国語の発音で挑んでいましたが、慣れてくるとそのうちに友人から、巻き舌は「聞き苦しい」、「無理しているように聞こえるし、使わなくても良い」とNGが続出。同時に、彼女たちの発音を観察しても、ほぼ使っていないということを身を以って確認したので、今ではすっかりほぼ封印しています。
巻き舌をしないで済むとなると、ほっぺたはたるみますが、正直会話は本当に楽です。「巻き舌」をしなくて通じるのか?といえば、通じます。個々の単語を単独で発音して聞き取るような作業でもない限り、通じます。どの言語でも同じでしょうが、文脈からの理解があれば、若干の音の違いはさほど問題にはなりません。
中国語学習者として、嬉しかった出来事を一つご紹介。もう10年近く前になりますが、台北駅のホームで一人で電車待ちをしていたときに、中国人から乗り継ぎの仕方を聞かれたので、説明してあげたのですが、最後に「ところで君、どこの省出身?」と聞かれました。「どこの国」ではない!!外国人ではなく、なまってるけど中国人が話す中国語だと。あ〜やっと染まれてきたと思った嬉しい瞬間でした。今日もまた精進!
今日はここまで。