10月に入り、気温差が激しくなってきましたが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか?今日は秋の入にふさわしい(?)一人語りですが、どうぞお付き合いください。
ここ2年、台風の季節になると、心温かい思い出とともに、切なく、辛く思い出す方がいます。2018年の台風21号によるバッシングを受けて、亡くなった蘇啓誠(そ・けいせい)処長・元台北駐大阪経済文化弁事処(領事館)です。
過去の記事にも書きましたが、デビちゃんは、台湾で職についた駆け出しの時代、及び蘇処長が台北駐沖縄経済文化弁事処処長として赴任さていた期間、仕事を通して大変お世話になりました。どこでお目にかかっても、会う度に「また出た〜!」と気さくに声をかけてくださり、皆のテンションを上げて、乾杯の音頭を取りながら、「痛風なので、飲めないんだけど!」と笑いを誘って、知的に、陽気に、ビールを一口だけ(?)、口に運ばれる姿を、今でも本当に懐かしく、切なく、涙混じりに思い出します。
外交官にありがちな敷居の高さもなく、気がつけば隣の席で談笑している蘇処長の微笑みは、2年経っても色褪せることなく、むしろ台風が来る度に、天災・人災に関わらず、どのような形であれ、誰かの大切な人に悲劇がおこらないようにと、自分の中で過度な緊張が走ります。
コロナ禍の今年は、ただでさえ厳しい外的環境の中、不条理なことや悲しいニュースも多く、気が滅入ったりすることが多いかも知れません。デビちゃんもまさにその一人ですし、ブログを読んでくださる方の中にも、それぞれの異なる環境の中で厳しい状況に直面している方もいらっしゃるかも知れません。
そんな時、デビちゃんは、最後に沖縄を離任される際の歓送会で、最後に交わした会話を思い出し、励みにしています。そしてまた、真実は分かりませんが、蘇処長が長年の知人に送ったとされる最後のメールに記された四文字熟語「百口莫辯=百の口があったとしても、(相手の誤解がひどく)潔白を証明できない」を心に刻んでいます。
「次は、大阪で会いましょう!」と蘇処長は笑顔で言いました。なので、デビちゃんは今年も大阪の一人焼き鳥にでも行って、処長が痛風で飲めないビールで乾杯する予定です!(2019年はしっかり一人でエアーでハイボール乾杯しました@心斎橋。2020年は1月以降、移動できていないので、ぜひ今年中に行きたいです)
コロナ禍の中、色んな事情で心がいっぱいいっぱいの方もいらっしゃるかも知れませんが、誰もが誰かにとって、間違いなく大切な大切な方です。デビちゃん自身、小さな明るい楽しみを目標に少しでも前進できるよう、努めています😊
どんな辛いことも、過ぎ去れば過ぎたこと。
那麼,過去的就讓它過去吧(そうならば、過去のことは水に流そう/過ぎたことは過ぎたことにしよう)。
みなさまにとっても、下半期がより心穏やかに、明るいシーズンになるよう、心から祈っています。とりあえず、ビールで乾杯!ほったら〜〜〜!!