2020年1月11日に実施される台湾総統選挙まで、残り約1ヶ月となりました。ニュース専門番組では連日各候補者の動きをライブ中継していますし、また各社はその政治的傾向を大いに反映した討論番組を企画・放送しています。
各党の選挙スローガンを見ると、政権与党の民進党(党のカラーは緑)は「2020台灣要贏,Let’s win」=「2020年台湾に勝利を」、国民党(党のカラーは青)は「藍天再現,台灣UP」=「青天をもう一度、台湾UP!」で、国民党は党のカラーである青色にかけて国民党をもう一度っと言ったところでしょうか。
11月中旬には「不分區名單」=「比例代表のリスト」が公表されましたが、順位を巡って候補者もメディアも連日の大騒ぎ。候補者がメディアを使って順位を上げてもらおうと騒ぐのももうお決まりの光景ですが、流石に閉口してしまうところもあります。
選挙活動で面白いのは、街頭演説が多い日本の選挙と少し違って台湾でよく見られる「掃街」と言われるどぶ板選挙!「掃街」の「掃」は「打掃」の「掃」、直訳は「街を掃除する」です。ナイトマーケットや人通りが多い路地を候補者が練り歩いて有権者に支持を訴える様子はTVでもよく放送されています。護衛がいるとはいえ総統候補自身も街に繰り出しますので、日本人からすると警護は大丈夫なの?!と思うところですが、こうした距離感の近さも選挙が盛り上がる要因のひとつなのでしょうね。
台湾の政党はというと、民進党、国民党の二大政党が圧倒的に強いですが、実際には10以上の政党があります。今日は最後に2018年の台湾統一地方選挙で話題になった政党を一つご紹介。その名も「歐巴桑聯盟(おばさん聯盟)」。路上の選挙運動では「歐巴桑來了!(おばさんが来たよ!)」の横断幕を持って練り歩いていました。得票率は0.7%で全員落選と奮いませんでしたが、日本のN国党と言い、こうしたユニークなネーミングは最近の世界的な(?)流行りなんでしょうか。
今日はここまで!