2020年1月11日の総統選挙に向けて大きく動き出している台湾。その前哨戦と位置づけられていた2018年11月の統一地方選挙では野党・国民党が圧勝したことでますます白熱しています。とう言うことで、今日から数回に分けて、敏感な難しい問題には触れずに、台湾の選挙について掘り下げていきたいと思います!
1996年に初めての正副総統の直接選挙が実施されてから20年ちょっと。台湾人の選挙熱は揺るぐことなく、またSNSの発展にも伴って、むしろますます盛り上がっています。日本の静かな選挙戦からすると、台湾の選挙はまさに「政=祭り事=まつりごと」のお祭りです!
まず、選挙イヤーに突入すると印刷業界とイベント関連業界は業績が伸びます。町では、普通のポスターだけでなく、ビルの一面、バスやタクシーの車体も完全に選挙バージョンになり、歩道橋や高架橋にはもうこれ以上立てられないほどの上りや旗が立てられます。また各地域で大々的な選挙集会「造勢(ピンイン::zàoshì)」が開催され、ニュースが欲しいテレビ局が候補者を追いかけて可能な限りライブ中継するので、台湾中が盛り上がっているような不思議な感覚に陥ります。
選挙関連グッズ売上に関する報道も面白いです。2018年11月の統一地方選にかかる報道を見ると、9月の売上見込で2億元超(約7億円!)。うちわ2000万本にティッシュは文房具品、カレンダーの初期試算でこの額!選挙ビジネス恐るべしです。
続きます!