ビジネスとメディアの関係を観察すると、台湾人はもともと口コミに影響を受けやすい消費行動・購買行動にありますが、ネタが欲しい記者が多い台湾、口コミで人気のお店を取り上げたり、開店を生放送したりとその報道ぶりには目を見張るものがあります。
口コミが客を呼び、客がメディアを呼び、メディアがさらなる客を呼ぶループがここ数年で確立された感があります。一社が報道すると、往々にして他社も追従して報道するため、報道合戦に発展し、メディアがブームを醸成すると言っても過言でないケースも多々あります。そして、ミーハーで流行りものが好きな民族性もあってか、話題のお店にはとりあえず一回は行って試してみてコメントしたい台湾人!しかし、行った人に聞くと「大したことなかった」、「何であそこまでメディアが取り上げるかわからない」というコメントがほとんどで、デビちゃんは心の中で、「同じように試しに行ってる人が多いから、一見すごいブームに見えるんだよ…」っと呟いています(苦笑)
こうした行動傾向は、何も台湾内にとどまりません。例えば、訪日旅行であれば、訪日旅行に特化したブロガーが数名いて、かなりの旅行客がそのブロガーお薦めのお店に行くため、お店からすると、いつの間にやら、お店は台湾人旅行客で一杯になっているというところがあるかと思いますが、その背景は概ね上述の通りです。
メディア側は常にネタを探しているので、何かを取り上げてもらうよう依頼するのは、ある程度のコネさえあれば、非常に簡単に低価格でPRすることができます。こうしたメディアを活用したビジネスモデルを理解した上で、翻弄されずにありたいものです。
今日はここまで!