台湾では、旧暦に基づいて様々な季節行事が催されていますが、旧暦の7月はまた特別な月で、「鬼月」と呼ばれています。
旧暦の7月15日は、中華圏の「三元」の一つである、中元節の日。「鬼」がついているだけで、どことなく怖いイメージを持つかと思いますが、中国語の「鬼」には、「幽霊、亡霊」の意味があり、ご想像の通りこれに関係しています。
「中元節」から、お察しの方もいるかと思いますが、日本のお盆=中元も、伝統的には旧暦で行われていました。ということで、その意味も同じで、あの世からご先祖様「好兄弟」がこの世に戻ってくる月とされています!
台湾では、旧暦の7月15日にあの世とこの世を繋ぐ門がひらき、死者の霊や悪霊までがこの世に戻ってくると言われていますので、各家庭でもお店でも、15日には「拜拜」というお祈りの儀式を行います。オフィスが入っているビルやお店では、店先に「拜拜」用の臨時で長テーブルを設置して、果物やお菓子等をお供えし、スタッフみんなでお祈りします。ご先祖様があの世で使う「冥紙」という紙のお金を燃やすので、「拜拜」の日には、街中に独特の香りが漂います。この時期には、スーパーでも「拜拜」用のセットが販売されていますので、並び始めるとまた一年経ったなあと思ったものです。
1.鬼月(ピンイン:guǐyuè)
【意味】旧暦の7月
【使い方】
①鬼月已經來了。
(和訳:鬼月がやってきた。)
②鬼月要注意什麼?
(和訳:鬼月は何に注意しないといけないですか?)
2.鬼門(ピンイン:guǐmén)
【意味】あの世とこの世を隔てている門
【使い方】
①鬼門開就不要去海邊玩。
(和訳:あの世との門が開いたから、海辺で遊ばないほうが良い。)
②鬼門關當天也要拜拜。
(和訳:あの世との扉が閉まる日もお祈りしないといけない。)
今日はここまで!