今はなくなってしまったTV番組に「ここがヘンだよ日本人」というのがありました。海外でも同じような番組を見たことがありますが、見るたびに本当にやりきれない気持ちになります。
彼らが批判しているのは、その地で生まれ、その地で築かれた文化です。たしかに、「ここがヘンだよ日本人」を例にしても、日本にも見直すべき風習や習慣はありますし、逆に日本人からすれば、海外の風習や習慣にも解せないことはたくさんあります。が、それは、本当に批判すべきものでしょうか?文化とは何か?文化は時に合理的ではないものですし、合理的ではなくても意味があるものなのだと思うのです(合理的なのはビジネスぐらいでしょうか)。
そんなに不満を抱いて、批判するのであれば、自国に戻ればよいのに!同時に、異国に身をおいているのに、その国を批判し続ける日本人については、日本に戻れば良いのに!と思います。何も異国の文化や風習を褒め称えよというわけではありませんし、「日本のココが凄い」と言っている自国礼賛して自己満足しているTV番組についても斜めの目線でみていますが、言いたいのは、より良き価値感があるのであれば、それは発信し続けるべきであるけれども、それは必ずしもイコールで、他者・他文化批判となるべきではないと言うことです。
否定的な見方で入るよりも「ギャップの発見」「差を楽しむ」と言う気持ちで起こる事象に向き合えば、新しい何かを吸収できる機会として受け入れることができるのではないでしょうか?