日本国政府は、対象国別にそれぞれ数年に一度、親日度調査を実施しています。これには当然ながら、大きなイッシューとして、アジア圏であれば歴史問題や尖閣諸島、漁業問題が質問事項にあげられますが、親日度からすると、ネガティブなニュースが多い割にはその親日度は驚くほどに高いです。
日本政府は、アジアやアフリカを対象に、ODAを主とする農業支援等の技術援助を積極的に行っていますし、これらに関わる人、或いはこうした支援事業の実態を情報として認知している人の層は限られています。ではなぜ、ここまで親日度が高いのか?
それはおそらく真の「草の根交流」の成果でしょう。おそらく、我らが先代が残した、彼らからすると交流でもなんでもなかったかもしれない地元の人との「交流」や、そこで構築されたイメージが、或いは高度経済成長時代の日本、Japan as NO.1と言われた日本の技術への評価が、今日、私達が享受している彼らの目に映る「日本」「日本人像」となって反映されているのではないでしょうか。そう考えた時、この基礎のもとに、更に良き形で次世代に残していけるのか。ITやSNSの急速な発展のなかで、10年後に良い形で倍返しできるのか。先人の歩みを振り返り、個々の歩みを見つめながら、技術の発展を活かした発信力で以って、次世代に引き継いでいければなあと小さい“個”のデビちゃんは思うのです。
自分が知らない未来で、「連絡先も名前も知らないけど、一人面白くて素敵な日本人がいたよ〜」と言って、プラスに引き継がれていく奇跡を、海外旅行に行く多くの日本人の人がそれぞれに築いていくのが、真の草の根の国際交流であるし、自分が外に足を伸ばすなら、そうでありたいと思います。