デビちゃんの独り言

「雪中送炭」とは?  東日本大震災や新型コロナから思うこと

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今日で東日本大震災の発生から9年を迎えました。9年前の今日、職場に設置されたテレビで、大地震の速報に続いて映し出された津波の映像を声を呑んで唖然と眺めていたことをつい先日のように思い出します。

震災後における、台湾から日本へのエールは想像を超えるものがあり、元来の親日に加え、1999年9月21日に発生した台南地震(所謂921地震)への日本からの支援に対する恩返しということで、各方面から200億円を超える義援金が日本へ寄せられました。当時台湾で勤務していたデビちゃんも、色んな方から温かい声をかけて頂き、何度も胸が熱くなる思いをしました。

こうした支援に対し、毎年この時期には「謝謝台湾」の感謝の集いが台湾各地で開催されるのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で参加者を制限したり、自粛の動きが見られました。大きなイベントこそありませんが、蔡英文総統は、FBで鶴の折り紙の写真とともに日本語でメッセージを寄せてくれています。2011年には日台の「絆」がフォーカスされましたが、2020年の今年は、新型コロナウイルス感染症との戦いの中で、台湾のIT大臣・ 唐鳳(オードリー・タン)氏が東京都の開設した新型コロナウイルス対策サイトの改善に参加する等、新局面での支援が話題となっています。

中国語に「雪中送炭(ピンイン:xuě zhōng sòng tàn)」という成語があります。直訳すると、「雪の降る寒い時に炭を送る」で、「人が困った時に差し迫って必要な物を援助する、困っている時に必要とする物を送って助ける」の意味となり、311に対する台湾の支援は正に「雪中送炭」でした。新型コロナ対策においても先手先手の対策でうまくコントロールしている台湾に対し、なかなか思うように感染者数の増加が抑制できない日本。そんな中での唐鳳氏のIT技術者としてのアシスト!こちらも「雪中送暖(ピンイン:xuě zhōng song nuǎn、寒いときに暖を送る)」ですね。各界が深刻な打撃を受けている中ですが、このような心あたたまるエピソードを目にすると、大きな慰めになります。苦境の中だからこそ、プラスの連鎖が広がりますように!

今日はここまで。





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